コンポスト講座に親子で参加した話

ども。
今日も暮らしかた勉強中Dadです。
Momに誘われて「コンポスト講座」に末娘も連れて参加してきました。
真夏の太陽がまぶしい日。電車とバスを乗り継ぎ向かったのは、団地の中庭にある商店街の一角。
そこにあったのが、キエーロアドバイザーの西川さんが運営する、外観も内装もとてもお洒落なコンポスト専門店【コンポストフレンズ】さん。
主催は、いつも我が家においしい食材を届けてくれているパルシステムさん。
抽選で選ばれた約30名が参加し、団地の集会場で講座がスタートしました。




講師・西川さんの話がすごく興味深かった
講師の西川さんは、やわらかい雰囲気で、でも情熱をしっかりと感じる語り口。
専門的な内容を、暮らしに落とし込んで、わかりやすく伝えてくださいました。
その中でも、特に印象的だったお話を紹介します。

生ゴミの約8割は水分!
生ゴミって、どんなに水気を切っても8割が水分なんだそう。
だからコンポストやキエーロに埋めると、1日で蒸発させることができる。
でもそれを、ごみ収集車が回収しわざわざ焼却場で燃やしているのが現状。
「生ゴミは“ゴミ”じゃない」っていうのが、少し腑に落ちました。

地面の下は生き物たちの世界
- 生態系を作る生き物の多くは、地下50cmまでに集中
- 地上にいる哺乳類・鳥類・昆虫などの合計体重に対して、地下50cmの生き物たちの体重は約10倍
- 微生物に至っては、なんと大気中より地下のほうが約100倍も多い!
- 微生物は炭素の塊



腐植連鎖のしくみって?
ステップ | 内容 |
---|---|
① 有機物が落ちる | 落ち葉・動物の死骸・フンなどが地面に残る |
② 分解される | 微生物やミミズ・ダンゴムシなどが分解 |
③ 腐植になる | 分解されたものが黒くて栄養たっぷりの土に変化 |
④ 植物が育つ | 腐植土の栄養で新しい植物が芽を出す |
⑤ 命が循環する | 植物が動物のエサやすみかになり、また土に返る |

炭素は悪者じゃない?
炭素って聞くと「温暖化」とか「CO₂」とか、ネガティブなイメージがありますよね。
でも実は…
- 大気中の炭素:約7,500億トン
- 地下の炭素:約1兆5,000億トン
自然界では本来、炭素は大気と地下をぐるぐる循環していた。
それを止めてしまったのは、人間の活動。
森を伐採したり、アスファルトで地面を覆ったり、化石燃料を燃やしたり。
つまり炭素そのものが悪いんじゃなくて、「流れを止めたこと」が問題なんです。
炭素は… | ○ or × |
---|---|
生き物にとって必要? | ○ とっても必要! |
空気中にもある? | ○ 二酸化炭素としてあるよ |
たくさん出すと問題? | △ 出しすぎると地球温暖化の原因になる |
完全に悪いもの? | × むしろ自然にとって大事な存在 |
炭素を減らす、吸収する、とどめるには?
炭素の流れを取り戻す方法は、主に2つ。
- 森を増やす → 木々や植物が炭素を吸収しとどめてくれる
- 土を増やす → 微生物や虫たちが炭素を吸収しとどめてくれる

ここで出てくるのが、コンポストやキエーロ。
台所の生ゴミを「土に返す」ことで、微生物が増え、土が豊かになり、炭素の循環が回りはじめる。
そんな循環の一部に、自分が関われるって、ちょっとワクワクしませんか?








おわりに:小さな一歩
ただ「ゴミを減らす」だけじゃなくて
コンポストやキエーロは、「自然のしくみを取り戻す」小さな一歩。
そんなことを、教えていただいた一日でした。
みんなが地面の下を少しだけ意識するだけで、世界の見え方が少し変わる気がします。
ではまた!
