みみずコンポストを作った話


ども。
今日も生きかた研究中Dadです。
ある日、Momが読んでいた一冊の本――
『地球のくらしの絵本』。
その中で僕が目を留めたのが「みみずコンポスト」でした。
家庭から出る生ごみをミミズたちが分解してくれて、栄養満点の土に還してくれる。
まるで小さな生態系を手の中に持つような感覚です。
家族で訪れたクルックフィールズでの衝撃体験
その少し後、Momに誘われて、家族で千葉県のクルックフィールズという場所を訪れました。
自然と人が調和するそのフィールドで行われていた、パーマカルチャー実践者・四井真治さんの案内によるイベント。
そこで僕が目にしたのは、レストランの裏に設置された大きな「みみずコンポスト」。
正直、当時の僕は環境問題やパーマカルチャーに特別な興味があったわけではありません。
でも――
その「みみずコンポスト」を目にした瞬間、心の中に湧き上がったのは、
「これを作りたい!」という、純粋で強烈な衝動。
「工作」×「しくみ」×「循環」=僕の好きなもの全部入り
なぜあんなに惹かれたのか。
今になって思えば、その理由はとてもシンプルです。
- 木材を使って組み立てる「工作」
- 自然と連動して機能する「しくみ」
- 役目を終えた食物が次の命の源に繋がる「循環」
そう――僕の好きなものが、全部詰まっていたんです。

約2ヶ月の制作。実家の庭でトントン、カンカン。
休日のたびに、実家の庭で作業を進めました。
材料選び、木材の切り出し、道具の扱い……。
初めてのことも多く、悪戦苦闘しながらも、楽しくて仕方なかった。










そして約2ヶ月かけて、ついに大作「みみずコンポスト」が完成!
でも、ひとつ問題が…。
「作りたい!」の気持ちだけで作った結果…設置場所がない!?
勢いにまかせて作ったはいいけれど、
「どこに置こう?」という肝心なところを、完全に忘れていました(笑)
困っている僕に手を差し伸べてくれたのがMom。
彼女は保育園で給食を作る調理師として働いていて、
「職場で使わせてもらえないか」と上司にかけあってくれたんです。
保育園の非常階段の下で、今も元気に活躍中
上司も快く承諾してくれて、車に乗せて運搬。
保育園の非常階段の下の日陰スペースに、無事設置できました。
あれから3年。
今もみみずたちは元気に働いてくれていて、コンポストは現役で稼働中です。
Momは園児たちに「みみずコンポストの話」を食育の一環として伝えているそうで、
あのときの「作りたい!」という衝動が、こんな形で子どもたちにもつながっているのは、
僕にとっても本当に嬉しいことです。


おわりに|好きの延長線にある循環の暮らし
自然のしくみを取り入れながら、
手を動かして作り、日々の生活につなげる。
「みみずコンポスト」は、僕にとって「暮らしの自給」への第一歩だったのかもしれません。
ではまた!