【工房日誌】構想から半年!防音対策とギミックを詰め込んだこだわりの作業台

目次

自分で設計して形にしたものは、時間を経ても色褪せない宝物

ども。Dadです。

先日、大家さんから「書類を渡したい」と連絡があり、久しぶりに工房へ行ってきました。せっかく素敵な場所を貸していただいているのに、最近はなかなか活用できておらず、心の中で少し悔しい気持ちが湧いてきたりもします。

でも、工房の扉を開けると、そこには僕のDIY精神の原点とも言える相棒が待っていました。それが、今回ご紹介する「こだわりの作業台」です。そういえば、これまでブログでじっくり紹介したことがなかったので、今更ですが、この作業台に込めた僕の妄想と思い入れを語らせてください。

完璧主義が爆発して、完成までまさかの半年

この作業台を作り始めたのは、まだ今のマンションに引っ越しをしてきた頃のことです。元々はアパート住まいだった我が家ですが、子どもの成長に伴ってリフォームがされていない中古マンションに引っ越すことにしました。「セルフビルドでリフォームしよう!」と思い立ち、まずは何をするにも必要な作業台を作ろうと、意気揚々と設計を始めました。当時は土日の休日をフルに使って、すぐに完成させる予定だったのです。

ところが、持ち前のこだわりと完璧主義が重なってしまい、設計から何ヶ月が経っても一向に完成しません。あれこれとギミックを妄想しては図面を引き直し、作り始めてから形になるまでに、なんと約半年もの歳月が流れてしまっていました。

夜な夜な段ボールをカットした、執念の防音対策とギミック

何がそんなにこだわりだったのかというと、一番はマンション住まいのための徹底的な「防音対策」でした。集合住宅で電動工具を使うため、とにかく調べまくって、作業台の内部に内壁を作り、遮音シートと防音クッションを張り巡らせました。さらに、音が外に漏れないように両サイドに扉を付け、夜な夜な段ボールを一枚一枚カッターでカットしては、水で溶いた木工ボンドで内側に貼り付けていきました。電動工具の動きに干渉しないよう細かく計算しながらの作業は、今思えばなかなかの執念だったと思います。

もちろん、機能やギミックの面でもこれでもかと詰め込みました。複数の電動工具をこれ一台で取り外して使い回せるように計算し、電動トリマーを使って天板をくり抜き、工具をガタつかずに脱着できるように工夫を凝らしました。さらに、木材を直線に移動できるように、スライドレールを左右に埋め込んでいます。

天板自体も、後々メンテナンスができるように外せる構造にし、丸鋸などの重さに耐えられるよう厚みを持たせるための補強もしっかりと施しました。極めつけは、いつかこの場所から運び出す時のことも考えて、作業台の幅をマンションの扉をギリギリ通るサイズに合わせて設計したことです。

こだわりの5つのポイント

こだわり仕様効果
① 防音対策(内部素材)遮音シート+防音クッションを内壁に散りばめマンションでも電動工具の音を吸収
② 防音対策(扉+段ボール)扉を付け、夜な夜なカッターで段ボールを一枚一枚カット、溶いた木工ボンドで内側に貼付電動工具に干渉せず、追加の吸音層
③ 電動工具の脱着システム電動トリマーでくり抜いて、複数工具を取り外しできる構造に1台で何役もこなす
④ 直線移動レール左右にスライドレールを設置精密な直線カット
⑤ 天板メンテ+搬出設計天板は外せて補強、幅はマンション扉に合わせる長く使える+いざという時の搬出可能
両面に扉を設置
内側に遮音シートと防音クッションが入っている
内壁の内側にさらに段ボールで防音対策
内扉にも防音対策
天板をくり抜いて電動工具を脱着できるように
両サイドに平行のスライドレールを埋め込んで真っすぐ加工
天板を取り外せるようにしている
天板が歪まないように支柱を多めに補強している
上からみた断面
天板の裏にも補強材を貼っている

大したリフォームに使わなくても、没頭したプロセスそのものに価値がある

これだけの情熱と時間を注ぎ込んで完成した作業台ですが、実はちょっとしたオチがあります。肝心の中古マンションのリフォームには大して使わないまま、現在の工房へと搬出されることになってしまいました。

一見すると「遠回りをしてしまったな」と思われるかもしれません。でも、あれこれと妄想しながら設計図を引き、自分の理想を形にしていった時間は、僕にとって何にも代えがたい素晴らしい経験でした。一見無駄に思えるようなこだわりや、夜な夜な没頭した手仕事の時間が、今の僕のものづくりの根っこを支えてくれています。

今こうして工房で佇む作業台を見るたびに、当時の熱い気持ちや思い入れがフワーッと蘇ってきます。効率だけではない、自分だけの「こだわり」を形にする時間は、やっぱり最高に楽しいものです。

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