映画『おだやかな革命』~「諦め」を外して持続可能な価値を見出す~
都会の真ん中で見つけた新しい価値観

ども。今日も暮らしかた探索中Dadです。
Momに教えてもらい、代官山の「TENOHA代官山」で行われた映画「おだやかな革命」の視聴会に参加しました。
代官山は10代高校生の頃、都会に憧れてファッション雑誌で特集していたお店に行ってみたくて降りて以来です。 相変わらずところせましとお洒落なお店が立ち並ぶお洒落タウン。
会場とトークセッション
映画鑑賞の前に、雑誌「ソトコト」編集長の指出 一正(さしで かずまさ)さんと、映画にも登場する株式会社エーゼログループの西岡 太史(にしおか ふとし)さんによるトークセッションが行われました。そこで印象に残った言葉は次の通りです。
印象に残ったキーワード
『ゴミ箱ができてから資源が「ゴミ」として扱われるようになってしまった。その時から人々は資源を活用することを「諦める」ようになってしまった。』
その他に、
- 人の豊かさと幸せの感覚は時代と共に変わってきている
- サーキュラーエコノミーという考え方
- 既成概念を外す「可能性発掘眼鏡」をかけろ
- 「何もない」ことが新しい価値を見出せる
- これから都市と地方を結ぶキーワードは「関係人口」


映画「おだやかな革命」
2018年に制作された映画「おだやかな革命」。
内容はいくつかの地方創生のドキュメンタリーなのですが、「土地」を軸にした「持続可能」な社会や暮らし、ひいては人生そのものの提示であり、制作から数年経過した現在、まさに今、社会や個々人に問いただすテーマだと感じました。
地方創生と矛盾
人口減少、高齢化の波によって諦めかけてしまった住民たち。経済に依存した現代社会で、経済が回らなければ土地から人が居なくなり住めなくなる矛盾。そんななかで一人の元住民、一組の移住者、ひとりの若者、一つの企業が発起して、周りを巻き込みながら地方創生に挑戦していきます。
- 人がいない→土地がある
- 風しかない→風がある
- 川しかない→川がある
- 山しかない→山がある
特に印象に残った言葉は、登場人物の一人が語った、
「この地に嫁いできて、3人の子育てをし、不便で不便で今までこの土地が良いなんて一回も思ったことが無かった。でも彼ら(発起人の夫婦)が移住してきて、他にはない満たされた土地なんだと、この歳になって少しだけこの土地が良いと思えるようになった」

「ない」から「ある」へ
日本は四方を海に囲まれ、中央には山間部。すなわち土地がないことから、他の民族と比較して「知恵」や「工夫」といった能力が極めて発達した、稀な民族なのではないかと感じました。
そして、今回のトークセッションや映画鑑賞を通じて感じた「諦め」の怖さ。
人は、無意識に近いレベルで「諦め」を選択してしまうことがあります。その「諦め」の裏側には、「本当はこうしたい。こうなったら良いのにな」という強い願望や希望が隠れています。
しかし、「社会風潮だから仕方がない」「自分にはどうしようもできない」と、その願望に蓋をしてしまう。
この「諦め」が常態化し、大切なもの、感情を「ゴミ」と見なすように、資源を活用する知恵や、望んでいる生き方を手放してしまうことは、本当に恐ろしいことだと感じました。
「諦め」は、新しい可能性や価値を見えなくしてしまうのかもしれません。
発起人の移住者の言葉です。
「楽しさ、生き方」を常に自分のからだの真ん中に置いて暮らしていく
持続可能な自分らしい暮らしを考える
今回の経験は、都会の真ん中という場所で、持続可能な社会という本質的な問いに触れる貴重な機会となりました。私たちに必要なのは、無意識の「諦め」を手放し、既成概念を外す視点です。そうすることで、自分の足元にある「ない」と思っていたものの可能性に気づき、自分にとって真に満たされた持続可能な暮らし方を見つけ出すことができるのではないでしょうか。
ではまた。
映画「おだやかな革命」(HP)
TENOHA代官山(Instagram)
https://www.instagram.com/tenoha_daikanyama/
株式会社エーゼログループ(Instagram)
https://www.instagram.com/azerogroup/
ソトコトマガジン(Instagram)


