【憲法のお話会】憲法の「余白」から教わったこと|子どもたちの未来のために
目次
「今を生きること」と「社会を考えること」は、地続きで繋がっている

ども。Dadです。
先日、暑いくらいの春の午後、鎌倉の腰越で行われた学習会に参加してきました。
主催は地元で愛されている川田商店さん。
テーマは「いま、憲法をどう変えようとしているか」というお話でした。
集まった人数はなんと約80名。このテーマへの皆さんの関心の高さがうかがえます。
正直に告白すると、学習会に参加することは、あまり乗り気ではありませんでした。自分自身の暮らしの目処もまだ立っていないような状況で、政治や憲法の話に時間を割いている場合だろうかというのが本音だったからです。まずは自分の足元を固めることが先決だろう、と。
しかし、結論から言えば、参加して本当に良かったと思っています。
なぜなら、私たちが日々の暮らしで守りたい「自由」や「平和」の形が、今まさに大きく変わろうとしていることを、肌で感じる機会になったからです。
「言葉」のあやうさ ― 平和・人権・民主
講義のメインは、通称「ツダケン」こと、元中学校教員で社会科の先生だった津田さんによるお話でした。テーマは、今まさに議論されている憲法改正の内容について。
手元には、現在の条文と、変えようとしている条文を並べて比較できる資料が用意されていて、解説を聞きながら一行ずつ読み比べていく。
すると、一見「問題なさそう」と思える文章の裏に、まったく違う意味が立ち上がってくることに気づきます。
言語の難しさ、言葉の危うさです。
日本語特有の「含み」によって、いくらでも異なる解釈ができてしまう。
僕が特に重く受け止めたのは、以下3つのキーワード。
『平和』
『人権』
『民主』
の在り方。
「当たり前」のような輪郭がいま、静かに書き換えられようとしているのかもしれないと感じました。
それは、サッカーで手を使っても良いとルールが置き換われば、全く異なる競技になってしまう。安直な例えですがそんなことです。

「余白」に込められた、無言のメッセージ
ポツダム宣言、GHQ、戦後の混乱と再建。
現在の憲法ができあがった背景と、それ以前の時代背景。限られた時間の中で、ツダケンさんは熱を込めて語ってくれました。
僕自身、歴史好きなのと、祖父の影響で戦争映画やドキュメンタリーを好んでよく観ます。祖父は大正末期の生まれで、中国へ渡ったと話していたことを思い出します。親とも会話せず、反抗期真っ只中の中学生の頃でも、祖父に誘われた戦争映画だけはよく一緒に観に行きました。
そんな僕が、講義の中でいちばん心を打たれたのは、やはり第9条でした。
難解な条文がびっしりと並ぶ紙面の中に、ぽっかりと大きく空いた余白。
その余白を見たとき、ふいに胸が詰まりました。
この真っ白なスペースが、声を持たないまま、僕たちに何かを語っている気がしたのです。
ツダケンさんは、その余白こそが重要なのだと説きました。
たくさんの犠牲、無数の困難、あの時代を生きた人たちの祈り。
先人たちはこの余白を通じて、「この空白の意味を、自分たちの頭で考え続けなさい」と、僕たちに問いかけているように思えてなりませんでした。

自由に伴う「責任」
『自由』
僕たちには今、選択の自由があります。
しかし、自由には「責任」が伴います。
時勢や世論の流れに身を任せ、社会の同調圧力で、「なんとなくみんながそう言っているから」と流されていくこと。 その「なんとなく」の積み重ねが、取り返しのつかない未来を招いてしまうかもしれないこと。
「こんなことになるなんて思わなかった」
「こんなはずではなかった」
それでは済まされない重みが、憲法という約束事に込められていること。
声の大きい誰かに任せきりにせず、一度立ち止まり、今なにが起きているのかを見つめ直す。
情報を集め、自分で考え、判断する
この作業を、僕たちは放棄してはいけないのだと強く感じました。

子どもたちの未来のために
僕たちが考えるべきは、自分たちの世代のことだけではありません。
これから先、もっと長く生きていくのは、子どもたちです。
選択の前に「子どもたちの未来のためを想い、考え、判断したか」を、自分自身に問いたいのです。
参加するまでは、「いまは自分のことで精一杯」と思っていました。けれど、暮らしを立て直すことと、社会のことを考えることは、たぶん別々の作業ではないのだと思います。
土を耕すように、暮らしを整えるように、自分の頭の中の「考える畑」も、手をかけて育てていきたい。
そんなことを、春の鎌倉の風に背中を押されながら、考えていました。
まずは、知ることから
何かを選択するにも、その前に「知る」ことが大事なのだと、改めて気づかされた一日でした。
難しそうに見える条文も、誰かの解説を借りながらなら、意外と読める。
一人で抱え込まず、こうした学習会のような場に参加するのもまた、『暮らしの自給』への一歩なのかもしれません。
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ではまた。


