アトリエの改装を手伝ってきた ~美大仲間との懐かしい時間~

ども。
今日も暮らしかた探求中Dadです。
友人Y君のアトリエの引っ越しで改装の手伝いに行ってきました。
自由が丘に降り立つのは数年ぶり。というか、都内に来るのも約1年振りです。
駅を降りて商店街を歩いていると、お洒落なお店が並んでいて改めて「都会だなぁ」と感じました。

Y君と僕
自由が丘駅から5分ほど歩いて、線路沿いの指定の目的地に到着。
思ってたよりもかなり狭い。
「ここで本当にやっていけるの?」と思わず口にしました。
Y君曰く「狭くても、自分がやってきた活動と実績で、人が集まるかどうかの実験」なのだとか。

Y君とは、もう30年の付き合いになります。
出会いは18歳。
美大を目指し、美術予備校で初めて声をかけてくれたのがY君でした。
それからお互い二浪して同じ大学に入学。
キャンバスと絵の具にまみれながら、苦学生時代を共に過ごした友人です。
Y君は美術作家で、大学を卒業後、造形教室を開いて子どもたちに美術を教える活動をしています。
そして今では、大学で教員志望の学生に講義もするほど、その道の第一人者になりました。
とはいえ、二人の関係は18歳のあの頃から変わりません。
くだらない冗談を飛ばしあったり、近況の出来事を報告しあったり、学生時代の回想話をしたり。
お互いにいままでの労をねぎらいながら、変わらない関係がうれしい。
キッチン解体ミッション
今回の任務は、手洗い場を自作するために古いキッチンを撤去すること。
十数年前、Y君が世田谷で造形教室を開く為に借りた古民家。
その物件を改装する際も、僕がはじめに呼ばれた時のことを懐かしく話しました。
Y君が言うには、僕は躊躇なくドンドン解体するから、最初に呼ぶのにうってつけの友人だそう。
僕はどうゆう役割なのだろうか…。
何にせよ頼りにして貰えることがうれしい。

玄関を入ってすぐの賃貸用キッチン。
ネジを外せるだけ外して、力を込めて引っ張ると意外と簡単に外れていきます。
しかし、最後に天板を外そうとしたところ、ダクト部分が引っかかって外れません。
無計画に解体したせいで、支えを失った天板はグラグラともう崩壊寸前。
挙句に頭上から砂埃とネズミの糞がパラパラと落ちてきました。
Y君は“G”とかネズミが大の苦手。
「ノコギリで天板カットしちゃう?」と僕が提案すると、
「いや、ネズミが出てきたら怖いから、今日はやめとく」
とのことで別の作業へ。

車で5分の旧アトリエへ移動。
一息ついたあと、壁材に使うベニア板約30枚を二人で無心に運び続け、気づけば全身汗びっしょり。
日も暮れ始め、夕方になると雷がゴロゴロと鳴り出したところで、「もう今日はやめとこっか」と作業は終了。

老舗「かっぱ」でお礼の夕食
作業のお礼にと、牛筋煮込み定食で有名な、創業60年を超える老舗定食屋「かっぱ」へ。
行列ができる人気店だそうなのですが、開店すぐだったからか空いていました。
店内に入ると、二代目のご主人がテキパキと調理をしています。
席に着くなりお皿に盛った牛筋煮込みがでてきて、ご飯大盛りを注文。
メニューはこれのみ。
席について20秒で「いただきます」
とにかく早い。某牛丼チェーンよりも断然早い!
しかも店内はおしゃべり禁止。黙々と食べて、入店から15分で退店。


充実の一日
帰り際、Y君が「家まで送ろうか?」と気を使ってくれましたが、そこは丁重に遠慮。
駅ま送ってもらい、来週もまた手伝う約束をして解散しました。
久しぶりに旧友と作業しながら昔話をして、新しい挑戦の現場をのぞく。
ネズミにビビったり、ベニアを担いだり、牛筋をかき込んだり。
充実した夏の日の1ページになりました。
ではまた!