タマネギ塗装の桐板で vol.3 ~ 防音作業ボックス完成 ~

「音を気にせず、暮らしの中でDIYしたい」

ども。

今日も生きかた模索中Dadです。

前回に引き続きいよいよ防音作業ボックスを完成させます。


きっかけは、作業スペースの消失でした

前回、プロクソンのルーターで6mmの桐集成材に溝を掘ろうと治具まで自作して挑戦してみましたが、どうしても「バリバリ」と木がささくれてしまい、うまくいかず…。

そこで今回は、マキタのトリマー(3707F)を使うことに決定。

ただ、ここで新たな問題が発生。
リフォームで使っていた作業部屋は、今や子どもの勉強部屋に。工具を広げるスペースもなければ、トリマーの音も気になる…。

「じゃあ、リビングで静かに使えるトリマー台を作ろう!
そんな発想から始まったのが、今回の「防音作業ボックス」づくりです。

サイズ

  • 高さ 約330mm × 約奥行320mm × 約幅280mm

素材

※天板、電動工具除く

  • ラワンベニヤ 900mm×600mm(※ホームセンターでカットしてもらう)
  • 角材
  • 蝶番
  • ネコの爪とぎ 4枚(200円の大きい方)
  • 遮音シート 5枚
  • 取っ手

内部構造には工夫ポイントがたくさん

  • トリマーの下部は、脱着できる天板に固定
     → メンテナンス性・取り外しのしやすさも意識
  • 本体は中に“浮かせるように”設置
     → 床や本体に直接振動が伝わらないようにするため
  • 段ボール+遮音シートの多層構造
     → 音の直進・反響を減らして、低音も吸収

作ったのは「箱」ではなく、作業環境そのもの

構造としては、18mmのラワンベニヤを使った外枠の中に、遮音シート、100均の「ネコの爪とぎ用ダンボール」を詰めて防音素材として利用しました。
段ボールのスリットが音を吸収し、内部で反響しにくい構造になっています。

※以前作業台を制作した際に、いろいろ試したのですが、遮音シート&段ボールが一番効果的でした。

防音作業ボックスの内部を組み立てていく

ネコの爪とぎ(200円×4枚)
先に段ボール(ネコの爪とぎ)を設置してから箱を組み立てる
段ボールは木ネジを半分くらい打ち込んで固定する
扉側の隅に電源コードを通すスペースを作る

仮組したところ
扉側が台形型に歪んでしまったので急遽支柱を設置
しっかりハマるか天板(トリマー)を設置してみる
セリアで買った取っ手を設置
しっかり固定したいので大きめの蝶番を設置して完成

 

 

 トリマー用のガイドを作る

まっすぐ溝が掘れるように、余っていた端材と買いだめしてあったトグルクランプを使って、ガイドを制作しました。両サイドをトグルクランプで挟む使い方をします。

端材でトリマーガイドを制作
水平、垂直に接着

騒音チェック

スマホのアプリを使っていよいよ騒音チェックをします。

平常時の室内
(MAX 68.0db/AVG 55.0db)
トリマーを防音ボックスの外で回転
(MAX 92.6db/AVG 91.3db)
防音ボックス内で回転
(MAX 93.1db/AVG 85.6db)

防音ボックスに入れても感覚的にまだ結構うるさい印象です...。

『SUNWAYスピードコントローラー』で回転数を減らします。

スピードコントローラーで回転数を調整

ボックス内で回転+回転数を調整
(MAX 82.5db/AVG 78.8db)

騒音の大きさの目安

騒音レベル(dB) 音の例 感じ方
20〜30 木の葉のふれあう音、深夜の郊外 非常に静か
40 図書館内、静かな住宅地 静か
50〜60 普通の会話、換気扇 やや気になる
70 掃除機、幹線道路の車の音 かなりうるさい
80 地下鉄車内、大声の会話 うるさい(耳障り)
90以上 工事現場、電車の通過音、トリマー作動音 非常にうるさい(聴覚に影響)

「参考:埼玉県深谷市 騒音の目安(PDF)」

平均78.8db!そんなにうるさくない?

高音が減り、籠った音になりました。昔の掃除機くらいの騒音という感触です。
感覚的に長時間、継続して回転させなければ大丈夫そうなレベルです。

ちなみに隣室に移動して計ってみたところ、55~65dbでした。

これならば、隣や階下にも迷惑が掛からないと思います。

いよいよ実践!

騒音もクリアしたので、いよいよトリマーで溝を掘ってみます!

天板にトリマーを取り付けます(裏面)

天板とトリマーを設置
ガイドを設置します
ガイドに沿って溝を掘っていきます
きれいに掘れました
3mmの溝を掘ることに成功!

まとめ

この防音作業ボックスづくりを通して感じたのは、モノを作るための空間を、また自分の手で作る。
それがまた、次の作品につながり『暮らしの自給』につながっていく。

そんな循環が暮らしの中に根付いたら素敵だなぁ、と思っています。



次回はこの作業箱を使って、いよいよタマネギ塗装の桐板引き出しを仕上げる予定です!

ではまた!

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