【援農日誌】天然の床暖房「温床」の掻き出しと、菊芋の宝探し
目次
土の下では、次の春への「準備」と「循環」が静かに始まっていました

ども。
今日も暮らしかた探求中のDadです。
冷え込みが厳しくなると言われていた日でしたが、貴山農園さんの畑に伺うと、日差しが驚くほど暖かく絶好の援農日和。今回は、春の苗を育てるための「温床(おんしょう)」の準備と、冬の味覚・菊芋の収穫をお手伝いしてきました。 僕たちが普段食べている野菜の裏側にある、農家さんの知恵と自然のエネルギーに触れた一日を振り返ります。
捨てられるものが「熱」に変わり、畑の「糧」になる
今回の作業は、「踏み込み温床」の片付けと再利用でした。 温床とは、落ち葉やウッドチップ、米ぬかを10層ほどミルフィーユ状に重ねて、みんなで踏み固めて作る天然の床暖房のこと。微生物がこれらを分解する時に出す「発酵熱」を利用して、寒い時期に苗を育てます。
今日行ったのは、昨年使った温床の中身を掻き出す作業。役目を終えた落ち葉やウッドチップたちは、今度は畑の畝間に撒かれます。これが雑草を抑え、やがて分解されて畑の栄養になる。 「ゴミ」になるものは何一つない。まさに、僕が More Green で伝えたい「循環」そのものがそこにありました。
土を掘れば現れる、持続可能な命の形
作業の合間の休憩を挟み、次は里芋と菊芋の現場へ。
- 里芋の知恵: 里芋を収穫しながら、同時に種芋を20cmほどの深さに植え付けていきます。驚いたのは、里芋の種芋は何度でも子芋をつけるということ。親から子へ、命を繋ぎ続けるその姿は、究極のサステナブルだなと感じました。
- 菊芋の宝探し: 紫色の赤菊芋に、小ぶりな白菊芋。スコップで掘り起こした後、手探りで土をかき分けると、宝探しのようにゴロゴロと芋が出てきます。夢中で手を動かしているうちに、あっという間にケースがいっぱいになりました。
日が落ちるにつれて冷えてくる空気を感じながら、デジタルな仕事をしている日常では味わえない、心地よい疲れが体に残りました。
自然に寄り添うことで、僕たちの暮らしはもっと豊かになる
「踏み込み温床」で熱を作り、「種芋」で命を繋ぎ、「ウッドチップと落ち葉」で土を肥やす。 農園での時間は、僕たちが忘れかけている「生の実感」を教えてくれます。
今日掻き出した場所には、数日後にまた新しい落ち葉や米ぬかが積み上げられ、今年の「温床」が作られるそうです。こうして毎年繰り返される作業の中にこそ、真の豊かさがある。 僕もベランダのコンポストから、そんな小さな循環を育てていきたいと思いました。
ではまた。

