【援農日誌】まるほ農園で過ごす、ゆったり温かい一日
原点のような場所

ども。
今日も暮らしかた探求中のDadです。
前回、稲刈りのお手伝いに伺ってから、ずいぶん間が空いてしまいましたが、久しぶりにまるほ農園の北條さんの元へ援農に行ってきました。
畑までは原付バイクでおよそ1時間。この日は末娘が学校を休んだこともあり、到着したのは予定より少し遅めの午後でした。
思い返せば、メンタルダウンしてからの約半年間、リハビリのように通わせてもらっていたのが、まるほ農園さんでした。
その後、転職活動からフリーランスになるための講座を受講してからは、パソコン作業の毎日。
「行こう行こう」と思いながら、なかなか足が向かず、少し後ろめたさも抱えたままの訪問になりました。
ハウスに到着すると誰もいません。
ハウスの中を見物しながら少し待っていると、見覚えのある軽トラックが坂の下から登ってきました。
窓を半分ほど開けて、
「お久しぶり」と北條さん。
「お久しぶりです。なかなか来れずにすみません」
そんなやり取りから始まり、気づけば30分ほど、お互いの近況報告をしていました。


採れたて野菜を丁寧に洗う、贅沢な時間
今日の作業は、定例で出店している翌日のマルシェに出品する野菜を洗う作業でした。
力仕事を想定して気合を入れてきていたので、少し拍子抜けした感もありましたが、採れたての野菜を丁寧に洗っていく作業も嫌いではありません。
北條さんは葉物の収穫のため再び畑へ。
いつも援農さんたちで賑やかなまるほ農園ですが、この日は他の方はおらず、ひとり黙々と作業を進めます。
大通りから一本入った場所にあるハウスは、人通りもほとんどありません。
たまに近所の農家さんのトラックが通るくらいで、聞こえてくるのは小鳥のさえずりと、春のように暖かい空気の中を飛ぶ飛行機の音だけ。
自然を感じながら、水のなかの野菜たちに意識を集中させて、土を落としていきます。
穏やかでゆったりとした静けさ。
「ああ、なんて贅沢な時間なんだろう」


畑の人の、さりげない行き来
途中で、お米農家のAさんがやってきました。
北條さんと共同で飼っている鶏のエサになる、もみ殻を取りに来たとのこと。
「どうも、お久しぶりです」
と挨拶を交わし、しばし談笑して、またそれぞれの作業へ戻っていきます。
こうした人の行き来も、畑の風景の一部なのだなと感じます。
さっきまで暑いくらいだったのに、水に手を浸し続けていたせいか、次第に指先がひんやりとしてきました。
そうしているうちに、収穫を終えた北條さんが戻ってきて、葉物の剪定が終わった頃、ちょうど僕の作業も終わりました。
自然農法で育った野菜たちは、形は不揃いでも、葉先まで色濃く、隅々まで栄養が行き渡っているのが一目でわかるほど力強く、見ているだけで美味しさが伝わってきます。


いつもの時間、いつもの場所
この日は北條さんのご家族が急病とのことで、ここで早めに作業終了となりました。
「ご家族が心配なので、一服はやめておきましょう」
そう言おうとした矢先、
「せっかくだから」
と、ハウスでのいつもの作業後の談笑タイムが始まります。
教師から転身して10年目を迎える北條さん。
古民家を借りて感謝祭を開く予定だそうで、農作業をしながら、その準備や手配に追われているとのことでした。忙しいはずなのに、楽しそうに話す表情が印象的で、僕もとてもうれしい気持ちになりました。
「一杯だけ」のつもりが、結局すっかり長居してしまいましたが、久しぶりのまるほ農園での援農は、やはり特別でした。
メンタルダウンした時に支えてくれた原点のような場所。
まるほ農園での久しぶりの援農は、ゆったりと温かく、心がほぐれる貴重な一日になりました。
ではまた。





