アトリエの改装を手伝ってきた Vol.2 ~ベニヤ板貼りから気づく、アートとビジネスの交差点~
目次

ども。
今日も暮らしかた創作中Dadです。
先週に続き、今週も自由が丘のY君のアトリエ改装を手伝ってきました。
アトリエ改装で学びがある理由
アトリエ改装の手伝いは、ただの作業ではなく、学びと気づきが詰まった体験でした。
今回も作業以上に、Y君から大切なヒントが得られました。


なぜアトリエ改装から学べるのか
なぜなら、アトリエという場は単なる「仕事場」ではなく、価値観や理念を体現する空間だからです。
Y君の活動や考え方に触れることで、「どうやって事業を続けるのか」「美術活動と経済をどう両立させるのか」といったリアルな学びが得られました。

自由が丘でのアトリエ改装作業
子どもの新学期とバタバタの朝
Y君から「なるべく早く来て!」と言われていたのですが、今日は子どもたちの夏休み明け初日。
朝は見送りや家事でドタバタ。結局、現場に着いたのは14時過ぎ…。
それでも「来てくれてありがとう、助かるよー」と言ってくれるY君、相変わらず優しいです。

ベニヤ板貼りと体の重さ
今週中に旧アトリエを引き払わなければならないとのことで、作業は急ピッチ。
今日の僕は浴室のベニヤ板貼り。Y君はキッチン改装の続き。
一昨日の畑作業で体が重い僕は、休憩を挟みつつお喋りしながら作業を進めました。


個人事業主の先輩からの学び
広報は口コミだけ
政治のこと、芸術のこと、家族のことと話題は幅広いのですが、一番印象的だったのはY君の「事業主」としてのあり方。
大学卒業以来ずっと造形教室を運営している彼に、色々と質問してみました。
- 広報活動ってしてるの?
→「してない。口コミだけ。むしろ合わない人が来たら困るからしない」 - 親御さんへの対応は?
→「親御さんとはなるべく会わないことにしている。それを理解してくれる人しか受け入れていない」
普段は穏やかで物腰の柔らかいY君ですが、この時だけは強い口調の物言いでした。
つまり、彼は「選ばれる側」でもありながら「選ぶ側」でもある姿勢を貫いているのです。
それを可能にしているのは、Y君が長年行ってきた活動と実績です。

造形教室=美術活動
Y君は造形教室もしくはワークショップそのものをY君自身の「美術活動」と捉えています。
子どもたちに素材を渡してテーマを与え、あとは子どもたちの発想で自由に創らせる。
その行為すべてが彼の作品なのです。

エビデンスを求める親とブランディング
こんな話をしてくれました。
ある親御さんが「卒業生の進路を知りたい。生徒の卒業後のエビデンスや統計は?」と尋ねられたことがあるそうです。
「そんなものは必要ありません」ときっぱり回答したY君。
この親御さんはいわゆる一般的な習い事や塾と勘違いしていて、Y君の活動やこの教室の意図を理解していないのです。
僕が「それはブランディングだね」と言うと、Y君は「うーん、そうかもね」と。
ビジネス的な匂いを嫌がりつつも、確かにブランドの確立そのものだなと思いました。
美術活動と経済活動のジレンマ
美術活動と経済活動の両立というのは、昔から難しいテーマです。
特に国内で美術活動をすることについては一層です。かつて野口英世が研究を続けるために渡米したのと同じように。
・美術
・教育
・事業
Y君は学生の頃から、自分が叶えたいことを模索して、このスタイルを見つけ出したのだそうです。
個人事業主を目指している今の僕にとって、Y君はいわば大先輩。
「理念や活動への共感」
「世界観や価値観の共有」
というキーワードが大きなヒントになり、今日も作業以上に、学びの多い一日でした。


アトリエ改装から得た気づき(まとめ)
アトリエ改装の手伝いは「壁にベニヤを貼る作業」以上に学びがありました。
Y君の在り方から学んだのは、「理念や活動への共感」「世界観や価値観の共有」が重要だということ。
肉体的にはちょっと疲れたけど、心はむしろ元気になりました。
※次回は「アトリエ改装 Vol.3」も書く予定です。お楽しみに。
ではまた!